工場の生産ラインの自動化を検討している場合は、システムを導入する際の課題を確認しておくと安心です。また、導入費用が気になるなら、業務効率化したときのことを想定する方法もあります。そこで今回は、システム・ロボット導入時の課題などを詳しく解説します。
工場自動化におけるシステム・ロボット導入への課題
工場を自動化する上でのシステム・ロボット導入には課題が存在するため、事前に把握しておくことが大切です。そこで、システム・ロボット導入の課題について解説します。
◆導入にかかる費用
システムやロボットの導入にあたっては、様々な面で費用がかかります。近年の技術革新によって価格は安くなりつつあるものの、工場用ロボットの購入費用は高額です。また、ロボット本体だけでなく、稼働に求められる設備も追加で導入しなければなりません。
導入した後の定期メンテナンス費用や電気代などのランニングコストを考慮に入れる必要があるのも、忘れてはならないポイントです。初期費用と維持費用の目安を算出し、稼働し続けられるのか予測を立てておくと安心です。
◆管理をする人が必要
システムやロボットが正常に稼働するためには、管理する人が必要です。しかし、知識の不足が管理不行き届きや、誤作動の原因にもなります。システムの操作や制御の専門的な知識を持ち、安心して任せられる人材を外部から確保したり、現在の社員の中から選抜して勉強してもらったりといった工夫が求められます。
◆自動化が難しい作業がある
すべての工程をシステムやロボットに任せられることが理想ですが、緻密な作業に関しては人間でなければ不可能な場合もたくさんあります。特に、昔から受け継がれてきた職人の技は高い精度を備えたロボットでも再現が難しく、人の手が欠かせません。
また、検査工程においては、ロボットの精度が足りず最終的には人の目でチェックしなければならないなどの課題もあります。近年はIoTやAIなどの技術革新が進んでいるものの、完全な自動化はまだ難しいと考えられています。
システム導入の費用は業務効率化したときを想定して比較してみる!
費用が気になり、なかなかシステム導入に踏み出せない企業は少なくありません。そんなときは、業務を効率化したときを想定して比較する方法があります。ここでは、市場相場や人件費から見る導入コストの比較について解説します。
◆市場価値の基準
まずは、市場価値の基準を確認しておくことが大切です。産業用として使用されるロボットは特注品であることが多く、厳密な市場相場は存在しませんが、大体の目安は日本ロボット工業会によって算出されています。
ロボットの機能にもよるものの、一般的には980万円ほどの市場価値があるといわれています。そのため、導入には1,000万円以上はかかると想定しておくとよいかもしれません。
◆人件費と比較してみる
市場価値ではコストのイメージがつかない、という場合は人件費との比較が役立ちます。例えば、雇用保険や傷害保険などの経費込みで600万円の給与を従業員に支払うケースをベースに考えてみます。
従業員2人分の働きをするロボットを導入した場合、1年で1,200万円分の働きをしてくれることになります。2,400万円のロボットを導入した場合は、2年で投資分を回収することが可能です。また、365日24時間稼働させれば、人を雇ったときよりも生産性が上がり、さらなる利益を得られる可能性があります。導入のために費用はかかりますが、作業効率が向上し、利益が生まれれば早めの回収も夢ではありません。
そのため、合理的な企業経営を目指して先を見据えた投資を行うのも、1つの選択肢です。これから企業の規模を拡大したいと考えている場合は、目の前のコストだけでなく将来的な費用対効果も考えてシステムやロボットの導入を検討してみてください。
工場の生産ライン自動化を検討している場合は有限会社キャットテイルへ
導入のために費用がかかったり、完全にロボットに任せるのは難しい作業があったり、工場の自動化には様々な課題があります。しかし、人件費などと比較してみると、自動化によって得られる利益も多いです。
工場の生産ラインの自動化を検討している場合はぜひ、有限会社キャットテイルへお問い合わせください。機械整備や部品設計を始めとしたパートナー提携を通じて、お客様のご希望に沿った対応を行ってまいります。
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工場の業務効率化や生産ライン自動化をご検討中なら有限会社キャットテイルへ
会社名 | 有限会社キャットテイル |
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代表者 | 高秀真次 |
会社設立 | 2003年(平成15年)11月4日 千葉県にて起業 2014年に山梨県に移転 |
住所 | 〒400-0053 山梨県甲府市大里町4286 ウイステリア藤1-106 |
TEL | 090-8584-1089 |
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